ステアリングホイールと前輪を直結する機械シャフトを廃止することで、室内空間の自由度が飛躍的に高まり、自動運転が現実となります。しかし、それは搭乗者の命のすべてをマイコン、インバータ、ソフトウェアに委ねることを意味します。本稿では ASIL-D 準拠のフェイルオペレーショナル操舵システムの設計を詳解します。
車載 ECU は 2 つの ARM Cortex-R52 コアをロックステップ動作させます。両コアは全く同じクロックで同一命令を実行し、ハードウェア比較器がサイクルごとに結果を照合。放射線等でコア A にビット反転が生じても、1 クロック以内に検出して不正な PWM 信号の出力をハードウェアレベルで阻止します。